CRAの年齢制限：未経験者が転職出来るのは30歳まで

このページでは、CRAへの転職を目指す時の年齢制限について、まとめてみます。今は、どんな業種においても、中高年層の転職は難しさを増していますが、CRAも同様です。年齢が高くなるに連れて、転職先を見つけるのは困難になるのが実情です。

CRAの年齢制限

建前上、年齢制限というのは存在しないのですが、現実的には、どの企業も、転職希望者の年齢は厳しくチェックしています。未経験者がCRAへの転職を目指す場合、現実的に可能性があるのは、30歳までと考えてください。

30歳を超えると、転職出来る可能性が著しく低下します。その理由ですが、CRAとして一人前になるには、数年間の経験を要するためです。そして、少なくとも30歳前後の段階では、戦力として通用する人材に育ってほしいというのが、CRO企業の本音であるからです。

そう考えると、30歳でCRAのキャリアがスタートするというのは、遅すぎるということになります。また、もう一つの理由としては、今現在、現場で活躍しているCRAの平均年齢は若いため、30歳を過ぎて、見習いといった形だと、同僚との関係性などでも、不要な軋轢や葛藤を生みかねないという事情があるためです。

現場で活躍しているCRAは20代から、30歳前後であることが多く、30代も半ばになると、リーダー的なポジションに就いたり、後輩を指導していく立場に就くことになります。

こういった環境のなかで、30歳を過ぎても、指導を受ける立場、後輩として現場に立つような状況になるというのは、指導するほうも、受けるほうもお互いにやりづらい部分が出てくるのは避けられません。

そうなると、業務効率が悪くなりますし、居心地の悪さから退社を決意する人が出てこないと限らないため、そういったリスクを避けたいというのが、企業側の本音です。（はじめから採用をしないほうが良いのではという判断になります。）

CRA未経験であれば、28歳前後が現実的な年齢制限

よりシビアに見ていくと、CRAに転職するのであれば、28歳までには転職をしておくべきです。実際、これぐらいの年齢であれば、未経験者でも採用される確率はかなり高くなります。逆に、30歳を過ぎてしまうと採用率というのは、一気に低下するので、注意してください。

ただし、薬剤師としてのそれまでのキャリアによっては、例外的に高い年齢層の人間でも採用してもらえる可能性があります。たとえば、薬剤師時代に、管理職として働いていたといったような人です。

リーダーシップがある、マネジメント能力があるというのは、転職の際には大きな武器になります。他者を統率するスキルを持つ人材に対する需要は非常に強く、人の上に立つことになるので、年齢も関係なくなります。

年齢が高いほうが、部下を統率しやすいということで、かえって高い評価を受けることもあります。こういったケースもあるので、必ずしも、30歳を過ぎてしまったから、あきらめなければいけないということでもありません。

ただ、30歳前に動いたほうが、より確実ということで、この数字は頭に入れておくようにしてください。（20代であれば、無条件で転職出来ます。）

CRA経験者であると年齢制限は非常に緩くなる

CRA未経験者の場合、年齢というのは大きな制限になりえる条件ですが、経験者であれば、年齢というのは、それほど大きな問題にはなりません。企業側が高く評価する経験・スキルを有していれば、50代であっても転職可能です。

また、30代・40代の経験者を積極的に採用している企業は多く、転職のチャンスは豊富です。これを裏返して言えば、一度CRAという世界に入れば、その後は、様々なチャンスがあるということなので、未経験者の場合、まずはCRAになることを最優先すべきです。

転職するとなると、少しでも条件の良い会社に入りたいと思いがちですが、多少、条件面や仕事内容で不満を感じるところがあっても、まずは採用してくれる会社に入ってしまうことをオススメします。

CRAとしての経験を積めば、再転職は難しくないからです。条件面を追求するのは、CRAという業界に入ってからでも遅くありません。未経験者が転職をする時には、是非とも覚えておいて欲しいことです。

＜経験年数が重要＞

転職の可能性というのは、経験年数によって大きく変わってきます。数年に及ぶ業務経験を有しているという人であれば、年齢制限は緩くなる傾向がありますが、1年程度の経験しかない、1年未満であるといったケースだと、未経験者と同じ扱いを受けることもあります。

実務経験が要求される求人の場合、2～3年というのが最低限の目安となるので、まずは今の職場で、これぐらいの経験を積んでから、転職を目指すほうが賢明です。