エイツーヘルスケア株式会社のCRA中途採用事情~年収、労働環境、etc

2014年にアスクレップ株式会社とアクロネット株式会社が合併して誕生したのが、エイツーヘルスケア株式会社です。アクロネットが伊藤忠テクノソリューションズから分社化して誕生したという経緯があり、エイツーヘルスケアは伊藤忠が100%出資をしています。

 

エイツーヘルスケア株式会社のCRA中途採用事情~年収、労働環境

 

そのため、経営的には安定しており、大手日系企業の文化を引き継いで充実した福利厚生制度が完備されているなど、働きやすい環境が整っている会社と言えます。

 

CRAの中途採用事情について

エイツーヘルスケアでは、常時、臨床開発モニターの中途採用を行っています。経験者採用、未経験者採用に分かれており、薬剤師からCRAへの転職を目指す場合、未経験者枠に応募することになります。

 

未経験者採用については、常時応募を受け付けていますが、入社時期に関しては、年、数回、決まったタイミングで入社することになるので、空白期間を避けたい人は、入社時期を事前に確認したうえで、現在勤めている会社と辞める時期について、調整することを忘れないようにしてください。

 

未経験者枠については、薬剤師としての勤務経験があれば、後は特に何も要求されることはないのですが、エイツーヘルスケアは国内大手IT企業である伊藤忠テクノソリューションズから分社独立したという背景があるため、ITを活用した臨床試験の業務効率化に長けています。

 

そのため、専門知識はないにしても、ITにスムーズに対応出来る人のほうが、転職しやすいと思います。違う言い方をすれば、パソコンやインターネットが苦手、あまり好きじゃないという人だと、CRAとして業務を進めるうえでも、苦労するかもしれないということです。

 

また、エイツーヘルスケアはグローバル対応力の強化に勤めているので、英語が得意な人や、外国人と協働として働いた経験がある人、あるいは外国人と働くことに抵抗がない人(外国人相手に物怖じしない人)は、そのことを面接の場においてPRすると、採用されやすくなると考えて間違いなしです。

 

エイツーヘルスケアにおけるCRAの年収は?

エイツーヘルスケアにおけるCRAの年収ですが、おおむね、下記のようになります。

  • 27歳 女性 年収450~550万円
  • 28歳 男性 年収550~600万円
  • 30歳 男性 年収600万円
  • 34歳 女性 臨床開発マネージャー 年収800万円
  • 38歳 男性 臨床開発マネージャー 年収900万円

 

基本給と賞与から構成される給与体系となっており、CRO業界のなかでは、エイツーヘルスケアは賞与の割合が高い企業となっています。住宅手当や家族手当などは支給されないなど、手当はそれほど厚くありません。

 

CRAの場合、最大4500円の出張手当が加算されるのが、ほぼ唯一の手当です。残業代は全額支給されています。

 

グレード制により、基本給が決まる仕組みとなっており、管理職に昇格しない限り、年収は入社後10年ぐらいで頭打ちになります。同一グレードでも、年1回、昇給があり、平均昇給額は5000円前後ですが、同じグレードにいる年数が長くなると、昇給額は減額される仕組みとなっています。

 

昇給・昇格に男女差はないので、女性でも、どんどんキャリアアップをすることが可能となっており、実際、女性マネージャーも数多く存在しています。

 

エイツーヘルスケアにおけるワークライフバランス、働きやすさについて

基本的に、スケジュール調整は自分の裁量で出来るので、ワークライフバランスは取りやすい会社です。繁忙期は、さすがに働き詰めになりますが、そういった時期を抜かせば、比較的休みが取りやすいですし、フレックス勤務を使用することも可能です。

 

朝型なので、朝早く出社して、夕方前には退社するといった働き方も可能なので、何かと融通は効かせやすいです。子供を持つ女性に対する理解も進んでいる会社なので、フレックス勤務を活用して、うまく仕事と家庭を両立している社員も多いです。

 

CRAは出張が多くなりがちな仕事ですが、結婚・出産後は、そういった負担を避けるため、内勤メインのポジションに配置換えしてもらうことも出来ます。

 

成長・キャリアアップについては、あまり期待しないほうがいいかも

エイツーヘルスケアは、様々な観点からみて、非常に働きやすい魅力的な企業と言えますが、唯一、欠点があるとすれば、社内研修制度が不十分であり、成長・キャリアアップを目指す人にとっては、不満を感じざるを得ない状況になっているということです。

 

部下・後輩を育てる意識は高いので、OJTでCRAの日常業務をこなすスキルは確実に身につけることが出来ますが、他社で用意されているような、ビジネスマンとしての基礎スキルを向上させたり、マネジメントスキルを習得するための研修制度といったものはありません。

 

語学研修なども、用意されているわけではないので、グローバル治験に対応出来るようなスキルを身につけたいという人にとっても、不十分な環境です。

 

エイツーヘルスケアは、人材育成制度の構築に力を入れ始めており、今後、状況が変わる可能性がありますが、現時点では、インクロムインテリムといった社内研修制度が充実している会社と比較すると、一歩見劣りしてしまうのが事実です。

 

エイツーヘルスケアに転職するメリット

エイツーヘルスケアの社内事情は、おおむねこういった状況となりますが、では転職先としての最終評価は、どういったものとなるのでしょうか?

 

結論から言えば、今まで調剤薬剤師として働いてきたけど、これからCRAに挑戦したいという人にとっては、エイツーヘルスケアは転職するだけの価値が十分にある会社です。業績・資本力が安定している会社なので、社内の雰囲気も良く、落ち着いて業務に取り組める環境にあります。

 

売上をあげるため、無理なノルマを課せられるといったこともないので、臨床開発モニターという仕事について、働きながらじっくり必要な知識を身につけることが出来ると考えてください。

 

先ほど、研修制度が充実していないという話をしましたが、CRAの専門性を高める場としては、申し分ないので、薬剤師という異業種から転職を図る時には、最適だと思います。

 

CRAとして十分、通用するスキルを身につけて、さらに一段階、自分を高めようとすると、不満が出てくるかもしれませんが、その時点で再度、再転職を考えても悪くないですし、今後数年で、エイツーヘルスケアの社内体制が変化して、キャリアアップの機会が数多く存在する企業に変わる可能性もあります。

 

そのため、まずはエイツーヘルスケアに転職して、CRAとしての基礎を固めるという選択肢もアリです。

 

このあたりは、自分の将来像などを加味して、慎重に検討する必要がありますが、下記に薬剤師のCRO企業への転職支援に取り組んでいる転職エージェントをリストアップしておきますので、詳細については、是非一度相談してみてください。

 

これまでの職歴と希望条件を伝えれば、エイツーヘルスケアは、自分に合った企業なのかどうか客観的な視点で冷静に判断してくれますし、ほかに自分に向いている会社があれば、紹介してもらうことも可能です。

 

CRAという異業種への転職を目指すうえでは、プロのアドバイスを聞いておいて損はないので、是非活用してみてください。

<薬剤師のCRO企業への転職支援を得意とするエージェント>