世界およそ100ヵ国で36,000人以上の社員を擁する、業界最大手のCRO企業、クインタイルズ・トランスナショナル・コーポレーション（本社米国）の日本法人、クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン。
日本国内に7か所の事業所を持ち、総従業員数は4000名に迫るなど、日本国内でも、業界のリーディングカンパニー的な存在として、大きなシェアを誇っています。
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンのCRA中途採用事情
数多くのプロジェクトを抱えているため、クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンは、積極的に新しい人材を求めています。中途採用の募集は通年行われており、現在、募集中の職種については、公式サイトから確認することが出来ます。
http://cro.quintiles-career.com/position/
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンにおけるCRAの中途採用求人は、経験者限定の求人、未経験応募可の求人の2パターンに分かれます。CRAとしての勤務経験が1年以上あれば、経験者限定の求人に応募することが可能です。
CRA経験を有する人が中途採用で入社する場合には、高く評価され、給与・ポジションを含めて、良い待遇を受ける傾向にあります。
一方、未経験者応募可の求人については、2年以上の社会人経験（薬剤師、看護師、MR、CRCのいずれか）を有することが応募条件となっています。また、入社後は英語が必要となるため、英語を学ぶ意欲がある人が求められています。
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンにおける年収、評価制度について
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンは、CRO業界の中では、やや高めの給与水準となっています。これは、製薬会社の給与をベンチマークとしているためです。CRAの年収例は、以下の通りです。
- 中途(未経験）1年目 450万円
- 中途（CRA経験3年）1年目 650万円
- 中途4年目 500万円
- 新卒4年目 650万円
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンでは、月収×18ヵ月が基本年収となっています。これは、年2回、月収3ヵ月分の賞与が支給されると決まっているからです。さらに、3月に業績賞与が加算され、残業代と合わせた額が、総年収となります。
残業代に関しては、働いた分だけきちんと出るので、配属されるプロジェクトの忙しさ度合いによっては、手取りの年収はかなり変わってきます。
外資系のため、住宅補助・扶養手当などはありませんが、会社都合の転勤に伴う引越に関しては、引越費用の全額負担に加えて、40～60万円の引越手当てが支給されています。
評価制度は、ラインマネージャーとクリニカルプロジェクトマネージャーによる相対評価です。日系CRO企業にありがちな、中途採用者より新卒採用者のほうが優遇されるということはなく、全社員一律の実力主義なので、むしろ経験豊富な中途採用者のほうが、昇給率が高くなっています。
もちろん、これは本人の実力を反映してのことなので、中途採用で入社したものの、数年たっても、新人と給与がほとんど変わらないという人もいます。特に、CRA経験がない状態で入社した場合には、こういった状態に陥る人が少なくないようです。
（もちろん、CRAとしてのスキルを磨いて、どんどん昇給していく人もいるので、全ては本人次第です。）
ワークライフバランスについて
抱えているプロジェクトにもよりますが、自分で労働時間の配分がしやすく、業務に支障のない範囲であれば、自分の裁量で有給を自由に取ることが可能です。社内全体の有給消化率は約75％と、かなり高くなっています。
また、最大週2回の在宅勤務が可能なため、勤務スケジュールの都合がつけやすく、こういった点を加味しても、クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンは、ワークライフバランスに優れた会社と言えます。
女性の働きやすさについて
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンは、女性比率が高い会社であるため、女性にとって働きやすい環境が整っています。時短勤務制度、育休制度も整備されていますし、在宅勤務も可能なため、出産後に復帰して働く女性も多いです。
配偶者の転勤に合わせた事業所の異動や、完全在宅勤務、CRAから内勤職への異動も可能なため、家庭との両立をしたい女性にとっては、理想的な環境です。フレックスタイム制も導入されているため、勤務スタイルの自由度は高いです。
仕事内容に関しては、男女の差はなく、実力主義です。能力があれば女性でも昇進することが可能であり、実際、マネージャー以上の職位についている女性社員が多数存在します。
一方で、上司にもよりますが、妊娠中でも、ハードな仕事が求められるケースがあるなど、体力的に厳しい場面に直面することもあるので、この点は要注意です。
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンの転職先としての価値
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンは、多様なプロジェクトを抱えているため、短期間で様々な経験を積むことが出来ます。そのため、若いうちからCRAとしてのキャリアを積み、自分を成長させることが出来る環境となっています。
CRA経験を持つ中途採用者は重用され、給与も優遇される傾向があります。一方で、未経験者の場合、昇給率は良くありませんが、グローバル試験やオンコロジー分野の経験を積むことで、CRAとしてのキャリアを磨くことが出来ます。
そこから、クインタイルズのなかで出世を目指すことも出来れば、他社への転職を目指すことも出来ます。クインタイルズでCRAとして働いていたというのは、転職市場においては武器となるので、クインタイルズ以上の年収を確約される形で、転職することも可能です。
働き方・勤務スケジュールを自分の好きなように調整することが出来たり休暇を取りやすかったりと、クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンは、自由度が高い会社でもあるので、働きやすさという点でも◎です。
敢えてデメリットをあげるとすれば、良くも悪くも外資なので、会社として社員を育てるという発想はあまりありません。研修制度などが用意されていますが、受講は個人の裁量に任されているので、会社として、受講をサポートするといったことはしていません。
そのため、自主性を持って動ける人でないと、せっかくのチャンスを活かせないまま、ただ、目の前の仕事をこなすことで、時間が過ぎていってしまうということにもなりかねません。
先ほど触れた休暇についても、自分から声をあげなければ、いらないものとみなされ、ずっと働き続けることになります。
上から言われたことをこなすのが好きといったタイプの人だと、クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンで働くなかで不満を感じてしまうかもしれないので、自分との相性を考えたうえで、転職の是非について、判断することをオススメします。
もし、このあたりの判断に迷うようでしたら、CRAの転職事情に精通している転職会社に相談してみてください。彼らは転職のプロなので、客観的な視点で冷静にアドバイスしてもらえますし、ほかに転職先としてもっと最適な会社があれば、紹介してもらうことも出来ます。
転職を目指す会社が決まった後にも、面接に通過するためのアドバイス、採用条件（給与・待遇）をアップするための条件交渉等、色々なサポートを受けられるので、うまく活用してください。
＜CRAの求人に強い転職会社＞
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マイナビ薬剤師、ファルマスタッフ、アプロ、リクナビ薬剤師は、薬剤師専門の転職会社です。薬剤師の有資格者を募集するCRA求人案件を扱っています。薬剤師の資格を活かして転職する時には、薬剤師専門の転職会社を通したほうが、好待遇を引き出せるケースが多いので、オススメです。
特に、マイナビ薬剤師は、CRAの募集案件の取り扱いに力を入れているので、情報源として最適です。
なお、いずれの転職会社に関しても、サイト上で公開している求人は、全体の一部なので、サイトをチェックして、自分の希望条件に合う求人がなかったとしても、直接、問い合わせれば、違う求人を紹介してもらえる可能性が十分にあります。
