
ACメディカルは2010年に設立された若い会社ですが、同業他社を買収するなど、急成長を遂げており、500名を超える社員数を誇る中堅CRO企業に成長しています。アグレックスというIT企業が全額出資している会社ということもあり、IT技術を活かした治験開発を得意としています。
人材採用に関しては、新卒・中途、ともに活発です。中途に関しては、通年で募集がかかっています。CRAに関しては、最低1年以上のモニター経験が要求されるケースが多く、調剤薬剤師からの転職を目指すのは難しい状況です。
ただし、CRA未経験者を募集する求人が出てくることもあるので、定期的に求人をチェックすることをオススメします。求人情報の入手方法としては、ACメディカルの中途採用情報ページを確認する、もしくは、CRAの求人情報を扱う転職エージェントに教えてもらうというやりかたのいずれかとなります。
後者の場合、求職者登録(会員登録)をしておけば、自分が希望する求人が見つかった時に、リアルタイムで、メールなどで通知してくれるので、自分で探す手間が省けて便利です。薬剤師の転職支援を専門的に行っているエージェントであれば、何かとサポートしてもらえるので、転職に成功する確率もアップします。
このページの最後に、CRAを目指す薬剤師向けのエージェントを幾つかリストアップしておきますので、参考にしてください。
ACメディカルにおけるCRAの年収、評価精度について
ACメディカルは、CRO業界のなかでは、給与水準が若干低めです。CRAの年収例としては、下記の通りとなります。
- 29歳 420万円
- 30歳 480万円
- 32歳 460万円
- 33歳 リーダー 600万円
- 36歳 チーフリーダー(課長クラス) 650万円
ベース給と手当、賞与から構成される給与体系となりますが、ベース給は低めで、手当を上乗せすることで、一定水準の基本給が確保されているという状況です。賞与はベース給から算出されることになるため、同業他社と比較して少ないと感じる社員が多いようです。
新卒よりも中途入社組のほうが、給与が良い傾向があるので、中途採用を考えている人にとっては、この点は朗報と言えます。なお、ACメディカルの給与体系に関する注意点として、最初に提示された基本給には、残業手当が含まれています。
これは、よくある『みなし残業手当』ではなく、実労働時間に対して支払われる残業代となります。そのため、残業時間が少ない場合、内定時に提示された金額から給与が下がり、実質減収となってしまいます。
提示額に占める残業代の割合、及び、それだけの残業時間が本当に見込まれるのかどうかという点については、事前に確認しておくことをオススメします。
昇給・昇格については、ACメディカルは人事評価が非常に厳しく、現状維持が大前提となります。そのため、評価を上げるには、それなりの実績・功績を残す必要があります。
年齢にもよりますが、中途の場合、入社時から何年も給与が上がらないというケースも珍しくないので、入社時の条件交渉が重要なものになってくると考えてください。
労働環境、ワークライフバランスについて
給与面については、ACメディカルは渋いところがありますが、労働環境は良好です。おおむね満足しているというのが、代表的な社員の声となります。
臨床開発はメーカーからの受託業務となるため、プロジェクトが集中するといった繁忙期には、残業・休日出勤が避けられませんが、これは、あくまでも一定期間に限った話です。会社としては、社員のプライベートを尊重しているので、自分の裁量でスケジュールを調整することも可能です。
CRAの場合、相手ありきという側面があるため、フレックス制やノー残業デーといった制度が正式に導入されているわけではありませんが、業務に余裕がある時には、出社・退社時間の調整も許容されているようです。
ACメディカルは、女性が働きやすい会社
CROというのは、女性が多い世界なので、元々、女性が働きやすい環境が整えられている業界ですが、ACメディカルも、その例に漏れず、女性社員からの評価は上々です。出産・子育てに対する理解もあるので、産休・育休の取得が容易ですし、復帰する人も多いです。
出産後、業務的に続けることが難しい場合には、育児をしながらでも働くことが出来る部署への異動が認められているので、無理なく勤務することが出来ます。
ACメディカルは社員の平均年齢が若く、出産・育児を経験している女性が多いため、そういった点でも、やりやすさを感じる人が多いようです。
転職先としての、ACメディカルの価値
ここまで、様々な観点からACメディカルの社内事情について見てきますが、総合的にみて、転職を目指すに値する会社なのでしょうか?
これは、価値観によっても違ってきますが、働きやすさという点では二重丸なので、職場としてはなかなか悪くありません。
ただし、給与水準については同業他社より若干劣ること、昇給・昇格のチャンスが少ないということを考えると、キャリアアップの意欲が強い人にとっては、不満を感じてしまうかもしれません。実際、仕事が出来る人ほど、他社に転職する傾向が強いです。
その反面、OJTも含めて、未経験者、経験が浅い人間を受け入れる体制は整っているので、これまで調剤薬剤師として働いてきたという人の場合、業界に慣れるという意味では、非常に良い会社と言えます。
臨床開発モニターとして一人前になった時に、給与などに不満が出てくるようであれば、その時点で再転職を考えても遅くありません。つまり、ACメディカルは最初の一歩を踏み出すには、最適なCRO企業ということです。この点は、間違いなく断言出来ることです。
CRAを目指す薬剤師向けの転職エージェント
もちろん、転職先としての価値は、人によっても変わってくるので、自分にとって満足出来る会社なのかどうか、入念に検討することが重要です。その際には、同業他社との比較が必須となりますが、業界未経験者が判断するのは、なかなか難しいです。
そこで、冒頭でも触れた転職エージェントからサポートを受けることをオススメします。エージェントであれば、CRO業界に精通しているので、あなた自身の性格や職歴などを加味して、企業との適性を冷静に判断してくれます。
仮に、ACメディカルは合わないという判断になったとしても、別の会社を紹介してもらうことが出来ますし、ACメディカルへの転職を目指すということであれば、入社時の給与が少しでも上がるように、条件交渉を代行してもらうことも可能です。
下記のエージェントであれば、薬剤師の転職支援専門なので、調剤薬剤師→CRAという転職パターンにも慣れているので、的確にフォローしてもらえます。是非、一度相談してみてください。
<CRAを目指す薬剤師にオススメの転職エージェント>
※エージェントごとに判断が違ってくる可能性もあるので、少し面倒ですが、同時に複数のエージェントから話を聞いて、多角的にアドバイスを得たほうが、より確実です。