『ファーマシィって、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』
転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、ファーマシィの就労環境について、まとめています。
現在、ファーマシィで働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。
また、ファーマシィの中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。
目次
ファーマシィの会社概要
広島県を中心に、全国10都府県に80店舗(2017年現在)の調剤薬局を展開するファーマシィ。1976年に、当時としてはまだ珍しい保険薬局の経営を目的として設立した、調剤薬局のパイオニア企業です。
医薬分業が、医療の質向上には必要不可欠というポリシーのもと、顔の見える薬局の運営を大切にしている地域密着型の会社です。また近年では、在宅医療にも力を入れており、大半の薬局において、在宅医療に対応出来る体制が整えられています。
薬剤師業界は、どこでも慢性的な人材不足が問題となっていますが、ファーマシィでも、同様の状況です。そのため、新卒採用だけでなく、中途採用に関しても通年で行っています。
このページでは、ファーマシィの中途採用求人の傾向、及び薬剤師の年収、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
ファーマシィの中途採用求人の傾向
ファーマシィでは、店舗を展開している全ての地域(広島、東京、大阪、京都、島根、鳥取、岡山、香川、徳島)において、中途採用の薬剤師を募集しています。(ほとんどの店舗において、正社員だけでなく、パート薬剤師を募集しています。)
公式サイト内に、採用情報ページが開設されており、そこから募集要項について、確認することが出来ます。また、エントリーフォームが用意されており、直接応募することも可能です。
http://www.pharmacy-recruit.com/recruit/
応募条件に関しては、実務経験が不要となっているので、薬剤師の免許があれば、未経験者でも応募可能です。
また、年齢も不問なので、しばらく実務から離れていたという人でも、大丈夫です。ブランクがある人からの応募についても、受け入れている会社なので、興味があれば、遠慮なく応募してみてください。
薬剤師の年収について
ファーマシィにおける薬剤師の給与水準ですが、同規模の調剤薬局チェーンと比較すると、おおよそ標準的(全国規模の大手チェーンと比べると、やや低め)となっています。具体的な年収例を挙げると、下記の通りとなります。
- 29歳 年収400万円
- 32歳 年収430万円
- 32歳 年収470万円
- 41歳 年収580万円
- 36歳 管理薬剤師 年収600万円
- 39歳 店長 年収670万円
ファーマシィでは、基本給に各種手当、賞与が支給されるといった給与体系を採用しています。ボーナスに関しては、年2回(年間で4ヵ月分が一般的)の定期賞与に加えて、3月に決算賞与(10万円程度)が支給されることもあります。
ここ数年での実績では、ほぼ毎年、決算賞与が支給されています。残業代については、15分単位となり、実働分が、キチンと支給されるようになっていますが、状況によっては、別日の勤務時間を短くすることで、残業分を消化するというケースも存在します。
いずれにしても、サービス残業はゼロなので、その点は良心的な企業と言えます。福利厚生については、それほど特筆すべきことはありませんが、勤務地によっては、月額1.5~3万円の住宅補助手当が支給されることになります。
ファーマシィの成長環境について
ファーマシィでは、中途で入社した社員に対する研修については、本人のスキルなどを踏まえて、必要に応じて行うとしており、体系化されていません。実際には、仕事をしながら、覚えていくというのが、実情です。
募集要項を見ると、社内研修制度、勉強会が用意されていると記載されていますが、現状では、それほど積極的には行われていないようです。ただし、資格取得の支援制度は稼働しているので、取得に要する費用を補助してもらえます。
なお、ファーマシィは、在宅医療など、経験出来る業務の幅は広いので、その気になれば、様々な仕事に取り組み、その経験を通じて、知識やスキルを増やすことが出来ます。
仕事に対する要望を伝えれば、聞き入れてくれる会社なので、積極性があれば、薬剤師として成長していくことが可能な職場です。ただし、会社側が自ら、社員のキャリア支援に乗り出すということはないので、自分から働きかけなければ、チャンスはゼロと考えてください。
ワークライフバランスについて
ファーマシィのワークライフバランスですが、店舗によって大きく異なります。残業に関しては、月10時間程度の店舗ばかりなので、それほど悪くはありませんが、有給休暇の取得状況については、店舗により差が生じています。
人員に余裕がある店舗であれば、比較的休みやすいのですが、人手不足の店舗に配属されると、有給は全く消化出来ないというケースも珍しくありません。
また、基本的に店舗の営業時間は、応需先の病院・クリニックに準ずるため、営業時間や定休日も、店舗ごとに違います。また、ファーマシィは異動が多いので、いつ状況が変わるか分からないということも頭に入れておいてください。
(通勤圏内の店舗でも、就労環境は、全くの別物になります。)
女性の働きやすさについて
ファーマシィでは、女性の従業員が多いこともあり、女性が働きやすい制度が整っています。産前産後休暇、育児休暇は問題なく取得出来ますし、復帰後には、育児短時間勤務制度を利用して、働くことが出来ます。
一方で、女性のキャリア形成に関しては、環境整備が遅れています。薬局長までは、男性と同じように、昇格することが出来ますが、それ以上のポストとなると、女性の場合、一気に間口が狭くなるのが、現状です。
女性活用の観点から、会社側は、この状況を問題視、改善に取り組んでおり、近年、かなり良くなっています。実際、数年前と比べれば、管理職に就いている女性の数は、多くなっています。
今後も、この傾向が続くことは間違いなく、状況は変わりつつあるので、キャリア志向が強い人は、面接時に、最新の状況について確認することをオススメします。(キャリアアップを目指しやすい会社になっている可能性は、十分にあります。)
ファーマシィの転職先としての価値
ここまで、ファーマシィの就労環境について、様々な角度からお伝えしてきました。薬剤師が社長を勤めており、調剤薬局としてのポリシーを持つ会社であるため、会社の方針に共感出来る人にとっては、やりがいのある環境と言えます。
一方で、薬剤師の数が足りていない会社なので、人手不足に陥っている店舗が、数多く見受けられます。残業が多いわけではないのですが、作業量は他社と比較しても高いので、仕事は大変と考えておいたほうがいいです。
(通常の勤務時間内に、業務を終わらせなければいけないため、常に仕事に追われているという雰囲気になる店舗が少なくないです。)
いずれにしても、ファーマシィが自分に合うかどうかというのは、相性の問題もあるので、じっくりと見極めたうえで、転職の判断を下すようにしてください。
また、その際には、他の調剤薬局の求人と、比較することをオススメします。複数の求人を見比べることで、より冷静に判断することが出来ます。
下記に、薬剤師専門の転職会社をリストアップしておきますが、問い合わせれば、希望勤務エリアにおいて、発生している求人を色々と教えてくれるので、有効活用してください。(年収などの希望条件を伝えれば、それらの条件を満たす求人だけを紹介してくれます。)
なお、ファーマシィは、転職会社を通じても、中途採用を行っているので、もしかしたら、ファーマシィの求人を扱っている可能性もあります。その場合、社内事情について、細かいところまで把握しているはずなので、就労環境について聞いてみるのもアリです。
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