このサイトでは、小さな子どもを持つママ薬剤師が、自分が満足できる働き方ができるように、色々な角度から情報をまとめていますが、結論から言えば、あまり難しいことは考える必要はありません。

 

働く側が、良い意味でワガママが言えるのが、薬剤師という職業だからです。

 

  • 週3日だけ働きたい
  • 子どもを保育園に預けられる時間帯だけ働きたい
  • 午前中だけ働きたい
  • お金が欲しいので、フルタイムで働きたいけど、残業はしたくない
  • 土日以外の曜日で働きたい
  • 子どもが病気になった時に、必ず休ませてもらえる職場がいい

 

こんな細かい条件でも、満たす職場が必ず見つかります。

 

これは、今現在においても、薬剤師というのは人手不足で、働く側のほうが強いこと、そして、薬剤師は女性比率が高く、昔から、企業側が育児中の女性を、大切な戦力として捉えて、子育てを支援する態勢を整備しているためです。

 

そのため、薬剤師の求人を扱う転職エージェントに登録して、こんな仕事を探しているという条件を伝えれば、それでOKです。

 

ほぼ確実に、その条件を満たす求人を探しだして、紹介してくれます。ですから、あなたがやるべきことは、エージェントに仕事探しを依頼することだけです。

 

薬剤師の求人が増加している理由

薬剤師はいずれ飽和状態になると、数年前から言われていますが、いまだに、需要が供給を上回る売り手市場の状態が続いています。

 

その理由は、大手の調剤薬局チェーン、ドラッグストアチェーンが店舗数を増大させているほか、コストコ、ヨドバシカメラのような異業種から、調剤事業に参入する企業が増えていて、薬剤師の獲得競争が起きているからです。

 

ここまで、薬剤師を必要とする企業が増えるとは、予測されてなかったということだと思いますが、こんな背景があり、すぐに仕事が見つかる状況なので、安心してください。

 

転職サイトで検索するだけでは、求人が見つからない可能性があるので要注意

どの転職エージェントも、自社のサイト内で求人を検索できるようにしていますが、これはあまりアテになりません。

 

どのエージェントも、自社が保有する求人の10~20%程度しか、ネット上で公開していないためです。残りの8割以上の求人は非公開となっており、登録者にしか紹介しないようになっています。

 

ネット上でチェックできるのは、ほんの一部なので、検索をかけても、条件に合う求人が見つからないのは当たり前なのですが、そこで『仕事がないのか・・・』と勘違いしないようにしてください。

 

ちなみに、条件の良い求人ほど、非公開となっているケースが多いので、望みが高い人、細かい人ほど、エージェントに登録して、直接、仕事を紹介してもらったほうがいいです。

 

好条件の求人ほど、非公開になっているワケ

なぜ、エージェントは条件の良い求人を、非公開にしているのでしょうか?

 

それは、ネット上で公開すると、応募者が殺到してしまうからです。エージェントは、応募者一人一人と面接をしたうえで、その人にマッチする求人を紹介しますが、これには時間と労力がかかるので、サポートする人数には限度があります。

 

あまりにも応募者が多くなると、対応できなくなるため、敢えて、注目を集めるような求人は、表に出さないようにしています。

 

また、エージェントに登録する時には、連絡先や職歴を入力しないといけないので、応募する側からすると、手間がかかります。

 

それでも登録する人は、その手間を惜しまないぐらい、本気度が高いということで、応募者を振り分けるという意味も込められています。だからこそ、どのエージェントも、登録者に対するサポートは真剣です。

 

転職エージェントに登録する時の具体的な手順

エージェントから効果的なサポートを受けるためには、事前に準備しておいたほうが良いことがあるので、こういったことを含めて、エージェントに登録する時の流れをまとめておきます。

 

1:希望収入と、自分がどれぐらい働けるか、勤務可能時間数を計算する

エージェントに登録する前に、どれだけの収入がほしいのか、希望給与額を固めておいてください。難しく考える必要はなくて、ざっくりとこれぐらいほしいという金額をまとめればOKです。

 

その次に、自分がどれだけ働けるのかについても、整理しておいてください。1週間で、20時間だったら働けるというふうに、週単位で計算しておくと、エージェントが仕事を探しやすいです。

 

子どもを持つママ薬剤師だと、この曜日だけ働きたい、この時間帯で働きたいなど、細かい要望が出てくると思いますので、それらも全てまとめておいてください。

 

ここでの注意点は、自分が希望することは、全てエージェントに伝えられるようにしておくことです。あまりにも条件が細かいと、仕事を紹介してもらえないと、不安に思われるかもしれませんが、実際は、その逆です。

 

要望がハッキリしているほうが、エージェントは仕事を紹介しやすいです。逆に、一度、紹介した後に、あれもこれもと、聞いていなかった条件が出てくるほうが、二度手間になるので、嫌がられますし、印象も悪くなります。

 

エージェントに連絡を取る前に、まとめておくこと

  • 希望収入額
    • 例:時給1800円以上、月収15万円
  • 希望勤務時間
    • 例:週15時間以内
  • 希望勤務時間帯、曜日
    • 例:月、水、金の10:00~16:00、平日の9:00~12:00

 

2:収入以外で、職場に求める条件をまとめる

収入、勤務時間以外のことで、何か要望があれば、それらもまとめておいてください。休みが取りやすい、人間関係が良い、ママ薬剤師がいる職場がいい、仕事が忙しくないなど、どんなことでも構いません。

 

子育て中は、仕事を控えめにするけど、一段落したら、本格的に復帰したいので、将来につながるような仕事がしたい、総合病院の門前薬局で、様々な処方せんを扱いたいなど、仕事の内容、キャリア的なことに関する要望もOKです。

 

育児中はパートで雇ってくれて、フルタイムで働けるようになったら、正社員にしてくれる会社がいいなんて要望を出すママ薬剤師さんもいます。

 

どんな細かいことでも、あるいは、ずうずうしく思えることでも構いません。思いのほか、条件に合う仕事が存在するので、ダメ元で、自分の本音で、まとめてください。

 

3:転職エージェントに登録して、1・2の内容を伝える

1、2の作業を通じて、仕事に対する要望が明確になったら、いよいよ、転職エージェントに登録します。連絡先、簡単な職歴などを入力することになるので、一つずつ記載していってください。

 

登録が完了すると、メール、もしくは電話で身元確認の連絡が来ます。通常は、その時に、エージェントとの面談の日取りを調整して、後日、会うことになるので、その時に、仕事に対する要望を伝えてください。

 

Check!

最初の連絡の時に、仕事に対する要望を聞いてくるエージェントもいるので、紙に書き出しておくなど、いきなり聞かれても、正確に答えられるようにしておいてください。

 

エージェントには、遠慮せずに、要望を伝えて構いませんが、『こんなことを言って、気を悪くさせてしまうのではないか・・・』と不安な人は、『ぜいたくなことを言ってしまうかもしれませんが、大丈夫でしょうか?』と、謙虚な姿勢で伝えるようにすれば、印象が悪くなることはないでしょう。

 

4:エージェントからの連絡を待つ

面談終了後、エージェントは求人探しに取り掛かります。そこで、あなたの希望条件に合う求人が見つかったら、紹介してもらうという流れになりますが、状況によっては、連絡が来るまで、少し時間がかかるかもしれません。

 

エージェントが所有する求人は、膨大な数になります。その中から、厳選することになるので、どうしても、ある程度の時間がかかります。

 

エージェントから連絡がこないと不安になってしまうかもしれませんが、だからといって、「早く、仕事を紹介してください」、「まだ見つからないの?」などと急かすのは、絶対にNGです。

 

1~2週間ぐらいかかってしまっても、普通なので、おとなしく待っていましょう。

 

ただし、あまりにも、連絡がないのも考えものです。仮に、条件に合う仕事がなかったとしても、現状報告ぐらいはしてくるのが普通なので、もし、2~3週間ぐらい経過しても、音沙汰がない時には、『どうでしょうか?』といった感じで、さりげなく、連絡を取ってみてください。

 

ここが難しいところですが、こうやって、自分のほうから連絡を入れると、エージェントは『この人はやる気がある』と判断して、途端に力を入れ出したりします

 

言い過ぎてもダメなので、さじ加減が難しいのですが、仕事を探すという重要な依頼をしているのですから、あまりにも連絡がない時には、遠慮する必要はありません。

 

それでも、動きが鈍い時には、そのエージェントは諦めて、別のエージェントに依頼したほうがいいです。

 

補足

どのエージェントが、あなたの希望条件に合う求人を抱えているか分からないので、保険をかける意味で、複数のエージェントに同時に登録しておくことをオススメします。

 

そのなかで、興味を惹かれた求人を選択すればOKです。気になる求人が複数あれば、それらの会社の面接を受けてみて、そのうえで選ぶということでも、もちろん大丈夫です。

 

ママ薬剤師が求人を探す時に、最適な転職エージェント

薬剤師の転職を支援するエージェントは、今現在、30社以上ありますが、これだけの数のエージェントに登録するのは、大変ですし、そこまでする必要はありません。

 

子どもを育てながら仕事をしなければならないという、ママ薬剤師特有の事情に精通しているエージェントを選んで登録すれば、大丈夫です。

 

どのエージェントがいいのか分からないということであれば、とりあえず薬キャリ、マイナビ薬剤師、薬剤師求人.comの3社に登録しておくことをオススメします。

 

薬キャリ

薬剤師登録者数No.1の転職支援サービス。

 

経験豊富なキャリアコンサルタントが多数在籍しており、土日休み、自宅から徒歩圏内、扶養内勤務など、細かい要望に合わせて、好条件の求人を紹介してくれます。

 

保有求人数が非常に多いため、どれだけ細かい希望条件があったとしても、その条件を満たす求人が見つかるケースが多いです。

 

ママ薬剤師の転職サポートに力を入れており、ブランク明けの人や妊婦さんの転職支援も得意です。

 

また、婚活や妊活に時間を充てたいので、プライベートを優先できるような職場を探しているといった要望を持つ人のサポート実績も多いので、女性薬剤師特有の悩みに対応できるエージェントと言えます。

 

マイナビ薬剤師

楽天リサーチが実施している『薬剤師転職支援サービス利用者満足度ランキング』において、毎年、NO.1になっている、利用者からの評価が非常に高いエージェント。

 

ほかのエージェントと比較して、保有求人数が多いこと、全国各地の求人を網羅していること、正社員から契約社員、パートまで、様々な雇用形態の求人に、幅広く対応していることが、人気の理由です。

 

ママ薬剤師の転職支援にも慣れており、託児所付きの職場や、人員体制に余裕があって、休みが取りやすい職場を紹介してもらえます

 

過去に転職をサポートしたママ薬剤師さんとも、こまめにやりとりをしていて、生の声を集めているので、仕事を選ぶ時には頼りになります。

 

薬剤師求人.com

薬剤師求人.comは、様々な人材紹介会社、派遣会社の求人が掲載されている、情報サイトです。自分で検索をかけて、気になる求人が見つかったら、その求人を扱っている会社に連絡を取るというシステムです。

 

薬キャリとマイナビ薬剤師に登録すれば、満足できる求人を紹介してもらえると思いますが、イマイチ決め手にかけるというような時には、薬剤師求人.comを利用してみることを、オススメします。

 

ママ薬剤師の要望に合致するような求人も多いです。

 

ママ薬剤師にオススメの働き方

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