アマゾンの薬剤師は好待遇だけど求人は少ない

 

アマゾンは2015年から、医薬品の販売を開始、2017年4月に第1類医薬品も取り扱うようになるなど、年々、売上高を拡大させており、それによって、アマゾンで働く薬剤師も増えています。

 

ただし、それでも、定員は10名前後と少ないです。(2019年2月現在、13名)
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html/ref=mobile-search-result-item-1-2?ie=UTF8&nodeId=202008100&qid=1506231234&sr=1-2

 

そのため、薬剤師を募集する求人というのは、最近では滅多に見なくなりました。アマゾンで働くチャンスというのは、ゼロに近いです。

 

もちろん、欠員が出たり、今後、業績が拡大することで、薬剤師を増員したりといったことで、新しい求人が出てくる可能性はありますが、組織規模としては、中堅の薬局チェーンよりも小さいので、あまり期待しないほうがいいです。

 

アマゾンの求人情報を入手する方法は2つ

それでも、アマゾンの求人を探してみたいということであれば、求人情報を確認する手段が2つあります。一つは、アマゾンジャパンの採用情報ページをチェックすることです。
https://goo.gl/Km8QrW

 

もう一つは、薬剤師の転職支援を行っている転職エージェントに登録して、新規求人が発生した時に、通知してもらうようにすることです。

 

アマゾンのような、募集頻度が少ない求人については、自分で調べるのは大変なので、エージェントからの連絡を待つだけの状態にしておいたほうが便利です。

 

また、エージェントであれば、様々な求人案件を扱っているので、アマゾン以外の会社を紹介してもらうこともできます。希望条件を伝えれば、その条件を満たす会社を探して、教えてくれます。

 

アマゾンにこだわっていると、いつ仕事に就けるか分からないので、選択肢を広げるという意味でも、一度エージェントに話を聞いておくことをオススメします。

 

マイナビ薬剤師、ファーマキャリア、ファルマスタッフ

 

このあたりのエージェントであれば、大手でアマゾンの薬剤師求人の取り扱い実績もあるので、情報源として活用できます。

 

アマゾンの薬剤師求人の取り扱い実績がある転職エージェント

 

アマゾンにおける薬剤師の給与体系

過去、アマゾンが薬剤師を募集していた時に、募集要項に提示されていた給与体系は、下記のようなものとなります。

 

【薬剤師の給与情報】

  • 月額基本給:500,000 円以上(年俸を12分割支給)
  • 月額基本給には、月70時間の時間外労働手当に相当する時間外労働手当、深夜勤務手当、法定休日勤務手当分(固定残業代)が含まれる
  • ただし70時間分を超える時間外労働手当、深夜勤務手当、法定休日勤務手当(固定残業代)についての割増賃金は追加で支給
  • 月額基本給が 500,000 円の場合、固定残業代の額は 176,768 円であり、固定残業代を含まない本給の額は323,232 円である。

※能力、資格、経歴、経験等を考慮し、面接後に最終決定

 

少し分かりづらいかもしれませんが、月給50万円というのが最低ラインで、あとは本人の経歴や能力をベースに決められるということです。仮に月給が50万円とした場合、賞与はないので、年収600万円ということになります。

 

残業代については、70時間分が見込み残業として、基本給に含まれる形になります。これは固定給であり、残業がゼロだったとしても、基本給が減額されることはありません。

 

また、70時間を超えた時には、実働分が支給されることになりますが、この後、詳しくふれますが、アマゾンは残業があまりない会社なので、残業代が追加で支払われるということは、無いと思います。従って、基本給x12ヶ月が年収と捉えておいたほうがいいでしょう。

 

福利厚生は充実している

アマゾンの福利厚生ですが、社会保険が完備されているほか、団体生命保険、確定拠出年金があります。生命保険の保険料、確定拠出年金の拠出金は、アマゾンが全額を負担しているので、個人負担はゼロです。

 

あとは、アマゾンの商品を割引価格で購入できる社員割引制度、様々な福利厚生メニューの中から自分にあったメニューを割引価格で利用することができる会員制福利厚生制度が用意されており、なかなか充実した内容となっています。

 

仕事の内容・勤務体制

薬剤師の勤務時間は9:00~18:00となっており、土日を含めたシフト勤務となります。勤務地は江東区の塩浜にある『アマゾンファーマシー』です。

 

 

ちなみに、『アマゾンファーマシー』は、表向きは実店舗という扱いになっており、ここで医薬品を購入することもできますが、サイト内に表示されている写真を見ると、商品棚はスカスカで、店舗とは思えない状況です。
https://goo.gl/bAjjVS

 

アマゾンファーマシー

 

これは、サイトで医薬品を販売するには、リアル店舗を開設しなくていけないということが、薬機法で決まっているからです。

 

週30時間以上営業している、薬剤師が常駐している、相談カウンターを設置するなど、厳しい条件があり、ネット販売業者は、これらの条件を満たすリアル店舗を、どこに持っていなければいけません。

 

かといって、実際には、ネットで販売することしか考えていないため、なるべくお客さんがこないような場所を選んで、店舗は倉庫代わりに使うといったやりかたをしています。

 

そのため、アマゾンで、対面販売を行うということはなく、電話やメールでの相談に対応するというのが、主な仕事となります。具体的には、こういったものです。

 

薬剤師の職務内容

  • 問い合わせが合ったお客様の症状により、お客様の求めている医薬品の服用可否の判断を行う。
  • 医薬品を適正に使用するための情報収集・服薬指導、情報提供を実施する。
  • 医薬品の購入者ごとに提供すべき情報の範囲を判断する。
  • 医薬品の購入者から、医薬品副作用の苦情や相談を受け付ける。
  • 一般用医薬品で対応できないと判断した場合、医療機関への受診を勧める。
  • コミュニケーションを通じ、副作用相談など、購入者のアフターケアを実施する。必要に応じてPMDAへの報告を実施する。


アマゾンの募集要項に記載されていた、薬剤師の職責を抜粋

 

また、他部署のスタッフに対して、薬機法遵守に関するアドバイスを行ったり、サイト上における表記をチェックしたりといった業務が発生することもあるようです。

 

いずれにしても、OTC販売に関する顧客対応が主業務と考えておけばいいでしょう。

 

薬剤師の休暇体制

アマゾンの薬剤師は1ヶ月10日間の休みがもらえるようになっており、年間だと120日です。これは年中無休のドラッグストアとしては多い数字です。

 

初年度から14日の有給、5日間のパーソナル休暇(自分自身や家族の病気などを理由として休む時に利用できる休暇)ももらえるようになっており、休暇体制は充実しています。

 

補足

パーソナル休暇の『家族』 には、ペットも含まれています。

 

今後のキャリアに注意

待遇と仕事の内容を比較すると、アマゾンは悪くない職場ですが、薬剤師としてのキャリアということを考えると、微妙なところがあります。

 

アマゾンはOTC医薬品の販売のみで、病院で処方される医療用医薬品は扱っていないので、処方せんの調剤に取り組むことはできません。

 

医療の世界は日進月歩で、変化が激しいので、数年程度でも、処方せん調剤のブランクがあるということは、アマゾンファーマシーを辞めて、転職する時になった時、ネックになるかもしれません。

 

薬剤師の求人を見ると、『未経験OK、ブランクOK』という文字があり、実際、未経験者でも雇ってもらえるので、致命的なことにはなりませんが、そうはいっても、キャリアを長期的に考えた場合、OTC販売業務だけに従事するというのは、薬剤師としては不安が残る選択だと思います。

 

まとめ

薬剤師にとってのメインの職場である、薬局や病院と比較すると、アマゾンの就労環境というのは、特殊なものとなるので、転職の判断は、慎重に行ったほうがいいです。

 

特に、定年までフルタイムで働くことを考えているのであれば、今後のキャリアに対する影響も加味したうえで、決めることをオススメします。

 

上記でもふれましたが、アマゾンの求人の取り扱い実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、このあたりの判断に迷うことがあれば、連絡をとって相談してみてください。的確なアドバイスをしてくれるはずです。

 

アマゾンの薬剤師求人の取り扱い実績がある転職エージェント