『コスモス薬品って、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』
転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、コスモス薬品の就労環境について、まとめています。
現在、コスモス薬品で働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。
また、コスモス薬品の中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。
目次
コスモス薬品の会社概要
1973年に宇野回転堂薬局として、宮崎県延岡市で創業したコスモス薬品。1983年に有限会社コスモス薬品を設立、2005年には福岡市に本社機能を移転しています。小商圏にメガドラッグストアを多店舗出店することで、市場シェアを獲得する独自のビジネス戦略を行っています。
九州地区を中心に店舗を展開していますが、2004年以降は積極的に九州地方以外の地域においても出店を進め、中国、四国、関西、中部と、徐々にエリアを東に拡大しています。2016年現在、24府県で765店舗(調剤薬局1店舗を含む)を展開しています。
このように、コスモス薬品は、積極的に店舗展開を進めているため、人材登用に対する姿勢も積極的であり、常に求人をかけています。薬剤師についても、同様であり、新卒だけでなく、中途採用についても、通年で行っています。
このページでは、コスモス薬品における薬剤師の中途採用事情、及び、年収、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
コスモス薬品の中途採用事情
コスモス薬品では、年間100店舗程度の新規出店を計画しており、薬剤師の人材は、常に不足しているので、常時、中途採用者の募集をかけています。出店エリアを広げていますが、引越しを伴う転勤は本人が了承しない限り発生しないので、自宅周辺の店舗で働くことが可能です。
エントリーは、公式サイト内の採用情報「薬剤師(キャリア)募集」ページに設置されている、メールフォームから行うことが出来ます。
http://www.cosmospc.co.jp/recruit.php
なお、公式サイトには、給与や勤務時間、応募資格などに関する記載はありますが、勤務地については、具体的な記載がありません。現在、薬剤師を募集している店舗について確認したい時には、採用教育課に電話で問い合わせる形となっています。
上記の募集ページに、電話番号が記載されているので、連絡してみてください。なお、中途採用の場合、薬剤師専門の転職エージェントを経由して募集がかかるケースが多いので、エージェントに連絡してみるという方法もあります。
エージェント経由だと、店舗単位での募集となるので、勤務地について確認することが出来ます。また、コスモス薬品では、店舗ごとに微妙に勤務時間や給与条件が、異なることがあるのですが、こういった細かい情報についても、教えてもらうことが出来ます。
このページの最後に代表的な転職会社を数社リストアップしておきますが、情報を入手する時には、なかなか便利な存在なので、参考にしてください。
コスモス薬品の年収、昇給・昇格について
コスモス薬品の給与体系ですが、薬剤師の場合、基本給に薬剤師手当などの諸手当が付加された月給に加え、年2回のボーナスが支給される仕組みとなっています。ただし、ボーナスに関しては、約1ヵ月分x2回なので、同業他社と比べると、低めの水準です。
昇給は役職が上がるまでは、年1000円程度と、ほぼ期待出来ません。とはいえ、副店長や店長に昇進出来るペースは速いため、若いうちは、年収の伸び率が高く、他社と比較して、高い給与を得ることが出来ます。
しかし、店長以上のポストは少ないため、それ以降のキャリアを築くことは、難しくなります。(さらに昇進出来るのは、一部の社員のみとなります。)
福利厚生については、標準的なものは一通り揃っていますが、コスモス薬品独自の待遇としては、転居が必要な異動が発生した時には、家賃の半額が補助される借り上げ住宅が用意され、そちらに入居することが出来ます。
また、社員の持株制度が用意されており、積極的に推進しています。退職時には、持ち株会に保有株を売却、売却益を退職金に加算される形で受け取ることになります。
なお、中途採用に関しては、経験・実績などを加味して、初任給が算出されることになりますが、管理薬剤師で、月給約37万円程度というのが、一つの目安となります。
コスモス薬品のワークライフバランスについて
コスモス薬品では、昔は残業が常態化していましたが、近年は、会社として、残業はしないという方針を徹底しており、ほぼ全店舗において、突発的な事情で例外的に残業することを抜かせば、定時に退社する体制になっています。
また、やむを得なく、残業が必要になった場合は、秒単位で超過勤務手当がつくようになっています。薬剤師が著しく不足しているなど、いまだに残業時間数が多い店舗も存在しますが、このあたりは、かなり改善されてきています。
ただし、注意点として、コスモス薬品は、もともと1日の拘束時間が長い会社です。特に店長クラスになると、営業時間中は店に在席するため、1日12時間勤務となります。(会社規定の勤務時間が、1日8時間以上で設定されているという意味です。)
ドラッグストアであるため、土日祝、お盆などの休みはないですし、小売業であるため、連休も取り辛い状況です。(取得出来るのは、月1回程度という店舗が多いです。)
希望休に関しても、パート・アルバイトの意向が優先されるため、正社員の場合、難しいです。店舗運営に支障がない範囲内において、希望を聞き入れてもらえますが、それほど都合が合うことがないので、あまり期待しないほうがいいです。
また、コスモス薬品では、研修が充実しており、様々なセミナーが開催されていますが、休日に強制的に参加させられるケースが少なくありません。
現在は、勤務時間としてみなされるようになっていますが、休日が減ることには変わりがないので、こうやって見ていくと、ワークライフバランスという点については、コスモス薬品は、決して良好とは言えない会社です。
最近は、就労環境の改善に取り組んでいるので、今後、状況が変わる可能性もありますが、この点について気になる人は、転職の決断をする前に、最新の社内事情について確認することをオススメします。
ただし、会社に直接問い合わせても、転職を希望する人間を不安にさせるようなことは、言わない可能性もあるので、先ほども触れた転職エージェントに聞いてみるほうが確実です。(求人を扱っている店舗の就労環境について、必ず把握しています。)
女性の働きやすさについて
他のドラッグストアと比べて、コスモス薬品では取り扱っている品数が多く、店舗も広いので、品出しなどは重労働となります。そのうえ、拘束時間が長いため、体力に自信がある人でないと、働き続けるのは、厳しいかもしれません。
また、こういった環境にあるため、出産後に産休・育休を利用して復帰する人はほとんどいません。結婚や出産を機に他社に転職するか、もしくは、パート勤務に移行する女性が大半です。
しかし、最近では、コスモス薬品は、ダイバーシティの観点から、女性が活躍出来る場を増やす試みを行っており、新人教育を行うトレーナー職やリクルーターとして、結婚後も、継続して勤務する女性薬剤師が増えています。
また、女性管理職の数を増やす取り組みにも力を入れているので、努力次第で、キャリアアップを目指すことも可能です。(店長に就く女性社員の数が、近年、急増しています。)
元々、女性社員比率が高い会社なので、女性だからといって、不利な立場になることはありません。男性と同じように、仕事に取り組むことが出来ます。ただし、上記のような理由から、女性が働く場として見ると、しんどい面があるというのが、実情です。
コスモス薬品の転職先としての価値
コスモス薬品では、店長になるまでの期間が、他のドラッグストアと比べて非常に短いので、若いうちに実績を作ることが可能です。また、研修制度が充実しているので、医薬品や化粧品の幅広い知識を身に付けることが出来ます。
一方で、店長以上のポストになると頭打ちの傾向にあり、将来性が見通せないというデメリットがあります。新規エリアの出店が多いため、転勤を受け入れることが出来れば、新しい地域で、エリアマネージャーに就くといったことも可能ですが、家族がいる人だと、これも難しいと思います。
そのため、若いうちは、コスモス薬品で実績を作って、そのうえで転職するというキャリアパスを採っている人が少なくないので、中途で入る人は、再転職の可能性も頭に入れながら、自分のキャリアプランについて考えることをオススメします。
また、女性の場合は、徐々に改善してきているとはいえ、まだまだ、長期的に働き続けられる環境が十分に整っているとは言えない状態なので、これからのライフプランを考えたうえで、転職するかどうか、決断することをオススメします。
下記に、薬剤師専門の転職会社をリストアップしておきます。彼らは転職のプロなので、このあたりの判断について、客観的な視点から、アドバイスをしてくれます。第三者の意見が欲しいという人は、一度相談してみてください。
転職会社は、当然、様々な会社の求人情報を持っているので、他社の求人を教えてもらって、比較検討するというのもオススメです。転職先を決める時には、便利な存在なので、うまく活用してください。
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