レデイ薬局は200以上の店舗を保有していることもあり、薬剤師を募集する求人が、多数発生しています。
中国・四国地方における最大規模の薬局グループだけあって、薬剤師の待遇は、エリアNo.1と言えるレベルとなっています。
より正確に言えば、見た目の給与額(年収)こそは、大手の薬局チェーンと変わりませんが、福利厚生が充実しているので、実質的な収入額は上です。
また、研修制度、昇級制度が確立されているので、効率良くスキルアップ、キャリアアップをはかることができます。
管理薬剤師→薬局長→スーパーバイザーと、薬剤師としてキャリアを追求していくこともできれば、バイヤー、経営企画といった、薬剤師という範囲を超えて、違うフィールドでキャリアを開いていくこともできます。
定年まで働くといった長期的な視点でみると、レデイ薬局で働くというのは、悪くない選択肢なので、ぜひ真剣に検討してみてください。
なお、ここから、レデイ薬局の詳細について、詳しく解説していきますが、下記の転職エージェントであれば、レデイ薬局の求人情報を扱っているので、今すぐ応募したいということであれば、コンタクトしてみてください。
目次
レデイ薬局から発生している薬剤師求人の傾向
薬剤師に関しては、正社員、エキスパート社員(契約社員)、パートの3つの雇用形態で、募集がかかっていますが、割合としては、正社員とエキスパート社員が半々、パートは少なめといった感じです。
店舗単位で求人がでていますが、給与額、福利厚生などの待遇は、全店舗共通です。(若干の違いが生じている程度です。)
雇用形態 | 給与額 |
---|---|
正社員 | 月給28~40万円 |
エキスパート社員 | 月給28~40万円 |
パート | 時給2000~2500円 |
本人の経歴によって、給与額が決まるので、個人差はありますが、地域差はないので、この店舗だと給与が高いといったことはありません。
正社員とエキスパート社員は、どちらもフルタイム勤務を前提としており、月給は一緒ですが、福利厚生が大きく異なります。
この後、詳しくふれますが、レデイ薬局が、正社員の薬剤師に対して用意している福利厚生は、かなり充実しています。でも、エキスパート社員だと、ほとんど対象外となるので、こう考えると、エキスパート社員として契約するメリットはないというのが、結論です。
自分が希望する勤務の店舗で、エキスパート社員での募集しかない場合には、選択肢がないので仕方がありませんが、もし、正社員・エキスパート社員、両方で求人がでている時は、必ず正社員を選ぶようにしてください。
パートに関しては、1日4時間x週2日以上、13:00~17:00x週3日以上など、店舗によって勤務条件が異なりますが、出勤日や時間帯について、働く側の要望を聞いてくれるので、柔軟な働き方が可能です。
正社員として働く薬剤師には、転勤が発生します。通勤圏内というのが原則となっていますが、例外もありますし、通勤圏内といっても、通勤時間が大きく変わるケースもあるので、勤務地に条件がある人は、採用時に伝えておいたほうがいいです。
レデイ薬局の応募条件
雇用形態にかかわらず、薬剤師の免許を持っていれば、誰でも応募可能です。未経験者が採用されるケースも多いので、就労経験がない人、ブランクが長い人でも大丈夫です。
ただし、給与に関しては、未経験の場合、最低ラインからと考えてください。各種手当を入れて、月給が30万円前後、そこに賞与が付くので、年収は420~450万といったところです。
求人情報の入手方法
レデイ薬局から出ている求人情報については、レデイ薬局が所属する、ツルハグループの公式サイト内にある、採用情報ページから、検索をかけることで、調べられます。
https://tsuruha-g.work/jobfind-pc/area/All?jobtype=00004&brand=5&freeword=%E8%AA%BF%E5%89%A4
また、冒頭でもふれたように、薬剤師の転職支援を行っているエージェントも、レデイ薬局の求人情報を扱っているので、そちらから紹介してもらうこともできます。
基本的には、どちらからでも、入手できる情報に変わりはないのですが、まれに、レデイ薬局は募集をエージェントに一任することがあり、そういった求人については、ツルハの公式サイトには掲載されないので、公式サイト、エージェント、双方を押さえておくのがベストです。
あとは、エージェントは、様々な調剤薬局、ドラッグストアの求人情報を扱っているので、レデイ薬局以外の求人のことについても、知りたいという時には、まとめて教えてくれるので便利です。
中国・四国地方であれば、レデイ薬局はイチオシの会社ですが、タイミングによっては、それ以上の条件で薬剤師を募集している会社が存在することもあるので、エージェントに連絡を取って、あなたが希望する勤務エリアにおいて、どんな求人がでているのか、確認するのもアリです。
レデイ薬局の求人情報を扱う転職エージェント
冒頭で、マイナビ薬剤師、ファーマキャリア、ファルマスタッフの3社を紹介しましたが、それぞれ、特徴があるので、軽くまとめておきます。
マイナビ薬剤師
保有求人数がNo.1の国内最大手の転職エージェント。レデイ薬局の求人案件の取り扱い数についても、ダントツのNo.1なので、基本的には、マイナビ薬剤師に確認すれば、OKです。
楽天リサーチが毎年実施している、利用者満足度ランキングにおいても、過去5年間連続で1位となっているので、信頼性も十分です。
なお、マイナビ薬剤師は、薬局、ドラッグストア、病院、CRO、製薬会社など、あらゆるタイプの求人情報を押さえているので、レデイ薬局以外の求人を紹介してもらいたい時にもオススメです。
ファーマキャリア
保有求人数は、マイナビ薬剤師に大きく劣りますが、女性薬剤師の転職支援を得意としており、成功実績も豊富なので、女性の方には、マイナビ薬剤師同様、オススメできるエージェントです。
土日休み、家近、有休多めなど、細かい要望にも対応してくれます。また、『半年後に結婚を予定して、そのタイミングで引っ越すので、引っ越し先で仕事を探したい』といった、長期的な視点での相談にも乗ってくれます。
1年ぐらいのスパンであれば、サポートしてくれるので、何かあれば相談してみてください。
ファルマスタッフ
約20年にわたり、転職支援サービスを行っている老舗の転職エージェント。中国・四国エリアにおける保有求人数は、マイナビ薬剤師に劣りますが、調剤薬局に関しては、地元の小規模薬局など、独自の案件を持っています。
当然、こういった求人はファルマスタッフ以外のエージェントからは紹介してもらえないので、調剤薬局への転職を考えているのであれば、マイナビ薬剤師とあわせて、ファルマスタッフにも相談しておくことをオススメします。
レデイ薬局における薬剤師の給与体系
正社員、エキスパート社員は月給制、パートは時給制となっており、正社員に関しては、年2回、賞与(合計4.1ヶ月分)が支給されます。
手当に関しては、薬剤師手当(月額7万円)、通勤手当(月額最大5万円)、役職手当(月額1万円)などがあります。
また、一定の条件を満たしている人には、地域手当、住宅手当が支給されることもありますし、会社都合での転勤となった時には、異動手当が月額3万円支給されます。
これらの手当は、正社員、エキスパート社員が対象となり、パートは対象外です。
福利厚生
レデイ薬局は薬剤師向けの福利厚生が充実している会社です。社会保険が完備されているほか、退職金制度、財形貯蓄制度、社員持ち株会が用意されており、退職後の資産形成を効率良く実行できます。
また、社員の健康維持に関する福利厚生が手厚く、スポーツジムの優待利用制度に加えて、人間ドック、がん検診、インフルエンザ予防接種の費用補助制度があります。
また、病気やケガにより、長期に休職をしなければならなくなった社員を対象に、本人の収入を最大60歳まで保証する『LTD制度』があるので、もしもの時にも安心です。
自社で販売する医薬品・化粧品などを割引価格で購入できる『従業員割引販売制度』、従業員同士で食事や飲み会を開催した時に、会社から補助が出る『従業員交流会補助制度』もあります。
なお、これらの福利厚生は、正社員のみが対象です。エキスパート社員に関しては、社会保険、従業員割引販売制度のみが利用できます。パートは、従業員割引販売制度のみです。
レデイ薬局はキャリアパスが豊富
レデイ薬局は、長期的な目線で、社員のキャリアパスを考えている会社であり、薬剤師に対しては、店舗で業務を学んだ後、本人の希望にあわせて、そのまま店舗勤務を継続するか、それとも、本部で働くか、どちらかのキャリアプランを選べるようにしています。
店舗勤務の場合、管理薬剤師の資格を取得して、その後、店長に昇進するという流れですが、その後、ブロック長(エリアマネージャー)を目指すことも可能です。
本部勤務を選択した時には、バイヤー、経営企画、営業、人事、教育研修、経理など、様々なキャリアが用意されています。
どちらのキャリアパスについても、入社後、3~5年程度、調剤業務に取り組んで、その後、それぞれが選んだキャリアへ進んでいくというイメージです。
薬剤師としての実務経験をしっかり積んだ後で、相応の実力が身に付いているので、この段階で、敢えて、他社へ転職するという選択もできるでしょう。
薬剤師として地力をつければ、色々な働き方ができるので、まずは、レデイ薬局で数年間、頑張ってみるというのは、賢い考え方と言えます。
薬剤師向けの教育制度が充実している
社員のキャリアを真剣に考えているだけあって、レデイ薬局は教育体制もしっかりしています。新卒・未経験者に対しては、入社後1年間、先輩社員が1対1でサポートする『オーベン・ネーベン制度』があり、心構えから実務の知識まで、色々なことを指導してもらえます。
指導カリキュラムが確立されており、週単位・月単位で目標を設定したうえで、進行表に基づいての指導となるので、個人差が生じるようなこともなく安心です。
経験者向けの教育プログラムに関しても、医薬品に関する最新知識を習得するためのブラッシュアップ研修から、薬局運営のノウハウを学ぶ研修、在宅医療について学ぶ研修まで、色々な研修が定期的に開催されています。
また、疾患別症例や臨床事例に関する勉強会が開催されているほか、個人用の学習ツールとして、設定薬剤師制度ネット講座、漢方アドバイザー講座、第1類医薬品OTC講座といったものも用意されています。
部下を持つポジションに就いた段階では、マネジメント手法を学ぶ研修を受講できるようになっているなど、本人のスキルに応じて、適切な教育が受けられるようになっており、成長意欲が高い人にとっては、このうえない環境と言えます。
薬剤師の就労環境・ワークライフバランス
薬剤師は実働8時間のシフト勤務制となっています。営業時間が店舗によって異なるので、一概には言えないのですが、おおむね、勤務時間は下記のような感じになります。
月曜~金曜 9:00~18:00
土曜日 9:00~13:00
※
店舗によって、終業時間が30分から2時間ぐらいずれますが、始業時間が9:00というのは全店舗共通です。
休日については、調剤専門の店舗だと、日曜日が休みになることが多いので、日・祝が固定休で、プラス1日の休みが、どこかに入るというイメージです。
ドラッグストアだと、無休なので、休みは完全に不定休となりますが、月2~3回ほど、希望休を取れるので、それなりに融通が効きます。
また、レデイ薬局は、どの店舗も残業が少ないので、定時に帰宅できると考えておいて、間違いないです。
有休の取れやすさによっては、その店舗の人員状況次第ではありますが、連休で取るのは難しいけど、単発であれば、おおむね申請通りに認められるといったかんじです。
なお、まとまった休みということでいえば、年1~2回、連続休暇が取れるようになっています。
育児支援制度について
レデイ薬局は小さな子どもを持つ人でも、働き続けられるように、育児支援制度を構築しています。出産を控えた社員は、出産予定日より前後8週ずつ、休暇を取得することができますし、子どもが1歳になるまでは、育休を利用することもできます。
復帰後は、子どもが小学校に入るまでは、勤務時間を6~7時間に短縮して働くことができます。
週末が出勤日となるので、子どもがいる人にとっては、そこがネックですが、残業がない職場ということもあり、薬剤師に関しては、出産後も辞めずに働く人が多いです。
登録販売者を含めて、薬剤師以外の一般スタッフは、不規則でかつ、夜遅くまでの勤務を強いられるので、子育てとの両立は難しく、辞めていく人が少なくないので、薬剤師は恵まれていると言えます。
まとめ:レデイ薬局への転職はアリ?
ここまで、レデイ薬局の待遇、就労環境について、様々な角度から見てきましたが、結論からいえば、正社員の薬剤師として働くのであれば、転職は『アリ』です。
かなり手厚い待遇を受けられるので、同業他社と比較しても、レデイ薬局のほうに、魅力を感じる人が多いのでは思います。
一方、エキスパート社員(契約社員)、パートだと、決して待遇が悪いわけではないのですが、ほかの会社よりも良いと断言できるほどでもないので、ほかの求人もあたってみたほうがいいでしょう。
いずれにしても、早急に転職先を決めることに、メリットはありません。色々な求人をチェックしてみて、そのうえで決めたほうが、より確実です。
繰り返しになりますが、薬剤師の転職支援を行っているエージェントにコンタクトして、あなたが希望する勤務エリアにおいて発生している求人案件で、どんなものがあるか教えてもらうのがベストです。
何か細かい希望条件があれば、その条件をクリアした求人だけを紹介してもらうということもできます。
自分で募集要項を確認する手間がはぶけて楽なので、うまくエージェントを利用してください。