大正製薬における薬剤師の中途採用事情~年収、就労環境について~

 

このページでは、大正製薬への転職を検討している薬剤師の方を対象に、中途採用求人の詳細や、薬剤師の年収、就労環境などについてまとめています。製薬会社の場合、薬剤師の資格があるというだけでは、なかなか中途で転職出来るチャンスは少ないのが、実情です。

 

ただし、大正製薬に関しては、不定期ではありますが、管理薬剤師を募集する求人が出ていますし、研究開発職においても、応募出来る求人が出てくることがあります。(特定の領域における調剤経験が必須となります。)

 

他社と比較すると、転職の機会には恵まれている会社なので、製薬会社で働きたいと考えている人は、ぜひチャンスを模索してみてください。

 


年収や就労環境については、少しでも多くの情報を得られるように、薬剤師の有資格者が応募しやすい職種だけでなく、参考までに、全職種を対象にまとめるようにしています。

 

目次

大正製薬の中途採用事情

大正製薬の公式サイトには、採用情報ページが用意されており、そちらから、中途採用の詳細についても、確認することが出来ます。
http://www.taisho.co.jp/recruit/career/

 

管理薬剤師、海外事業推進スタッフ、研究開発等、複数の職種において、募集がかかっています。それぞれ、応募条件(必要となる経験・知識等)についても記載があるので、興味がある職種があれば、チェックしてみてください。

 

冒頭でも触れたように、薬剤師でも応募出来る求人が出ていることもあります。

 

大正製薬における社員年収について

製薬というのは、他の業種と比較しても、給与水準が高い業界ですが、大正製薬もその例に漏れず、大手日系企業のなかでも、高給与の部類に入ります。社員年収のサンプル例を挙げると、下記の通りとなります。

 

  • 30歳 営業 年収600万円
  • 32歳 営業 年収550万円
  • 40歳 営業 年収800万円
  • 43歳 営業 年収900万円
  • 42歳 営業(マネージャー) 年収1000万円
  • 30歳 開発 年収650万円
  • 43歳 開発 年収750万円
  • 40歳 開発(主任) 年収700万円
  • 37歳 開発(課長) 年収820万円
  • 33歳 生産技術(主任) 年収650万円

 

製薬業界のなかでは、ほぼ標準的な金額となっています。基本給に各種手当、年3回の賞与が支給されるという給与体系となっており、賞与については、基本給2ヶ月分x2回と、年1回の業績連動賞与から構成されています。

 

業績賞与は、おおむね基本給の1ヶ月分程度におさまるのが通常なので、トータル5ヶ月分ということになります。

 

手当に関して、特筆すべきこととしては、住宅手当・家族手当が充実しており、特に扶養家族がいる人にとっては、かなり良い環境となっています。また、独身者の場合、社員寮を利用することが可能です。

 

残業代については、課長までのポジションにいる社員に対しては、全額支給となります。営業職の場合、残業時間が多いので、残業手当だけでも、かなりの額になります。

 

なお、中途採用者については、前職の実績を加味して、基本給が設定されることになるので、新卒組と比較して、同じ年代でも、給与に差が付くことがあります。入社後は、この数字が後々までついて回るので、かなり重要です。

 

転職時の条件交渉については、下手に妥協せず、納得がいくまで交渉するようにしてください。こういった交渉が苦手という人は、転職会社に代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。

 

あくまでも、転職会社が大正製薬の中途採用求人を扱っているという前提になりますが、幸い、中途採用に関しては、大正製薬は転職会社経由で募集をかけるケースが多いので、まず大丈夫です。

 

このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

大正製薬の人事評価制度、昇給・昇格制度について

大正製薬では、年度ごとに上司と相談のうえ、設定した目標の達成度合いによって、評価するという人事制度を取り入れています。ただし、実際の評価は、直属の上司の裁量に任されており、社内での統一基準がないため、曖昧な評価に終わっています。

 

また、コンピテンシー評価も取り入れていますが、こちらも、個人の成果がどれだけ反映されているか分からない、曖昧な状況になっています。暗黙の了解で、年功序列の評価をする傾向があるため、結果的には、年齢や勤務年数のほうが、重要な要素となっています。

 

また、社内のバランスを重視しているため、たとえば、優秀な成績を挙げた人ばかりがいる部署だと、全員が同じように良い評価を受けることがなく、高評価と低評価に分かれてしまいます。

 

このように、個人の実績と評価が必ずしも連動しておらず、ツッコミどころが多々ある評価制度とはなっていますが、逆に言えば、業務を過不足無くこなしていれば、段階的に評価が上がって、給与も上がる体制とも言えます。

 

大正製薬は、会社の方針として、雇用の安定性を重視しており、リストラの心配もないため、安心して働けるということで、それほど社員からの不満はないようです。

 

ただし、仕事が出来る人だと、他社で移ったほうが、より好条件で働けるということで、転職する人も多いです。

 

成長環境について

大正製薬は、社内研修制度が充実している会社です。医薬品に関する知識を学ぶ研修、コンプライアンス、人材育成、マネジメントスキルなどに関する研修も用意されています。また、社外講座の受講料を半額補助する制度も設けられています。

 

認められれば、海外留学も含めて、大学に通わせてもらえる機会もあるので、キャリア開発という点では、チャンスが豊富な会社です。

 

ただし、研究開発分野において、専門知識を深く学べるような機会というのは無いので、業務上必要な知識はOJTで身につけるのが基本です。

 

ワークライフバランスについて

営業部門とそれ以外の部署によって、ワークライフバランスは大きく異なります。営業については、顧客の都合を優先せざるを得ないという背景もあり、長時間労働が基本です。朝7時に出勤して、退社するのは、夜22時といったことも珍しくありません。

 

土日についても、取引先から連絡が来て、休日出勤を余儀なくされることが、頻繁に起きています。また、シフト制勤務となっていて、休日は不定休、連続して休みを取ることが出来ないという部署もあります。

 

一方、研究部門や製造部門、管理部門については、業務負荷はそれほど重くなく、残業もそれほど多くありません。特に、研究部門だと、時間管理が、ある程度個人の裁量に任されているので、自由度が高いです。

 

有給の取得率も高いですし、年1回のリフレッシュ休暇も用意されているので、毎年、長期休暇を取得している社員が多いです。管理職やリーダークラスになると、業務量が増えるため、多少忙しくなりますが、それでも1日1~2時間程度、残業が発生するかどうかという程度です。

 

営業部門を除けば、大正製薬はワークライフバランスが良好な会社と考えて間違いなしです。一方、営業に関しては、ブラックと言われても仕方がない環境なので、要注意です。

 

女性の働きやすさについて

女性の働きやすさについても、営業部門と、それ以外の部署で、状況が全く違ってきます。営業については、最初から諦めたほうがいいです。典型的な男性社会なので、女性がついていくのは大変ですし、キャリアアップのチャンスも、無いに等しいです。

 

激務ということもあり、元々、女性社員が少なく(ゼロという部署もあります)、昔から、こういった状況が続いているので、今から女性が入っていったとしても、なかなか厳しいというのが実情です。

 

一方、営業以外の部署については、女性社員の比率も高く、男女が同じ立場で仕事を進めているので、女性だからといって、不利な状況に置かれることはないですし、セクハラのような不当な扱いを受けることもありません。

 

キャリアアップの機会についても、男女で区別がないので、女性であっても、マネージャー・リーダークラスに就く人が増えてきています。

 

産休・育休・時短勤務といった制度も整備されており、取得率は高いですし、取得後の復帰率も高く、出産後も問題なく、働き続けられる会社です。(そのためか、大正製薬は、女性の離職率が低い会社です。)

 

大正製薬の転職先としての価値

ここまで、大正製薬の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、部署によって全く環境が違う会社です。別会社といっても良いくらいなので、大正製薬がどうこうというより、部署単位で判断したほうがいいです。

 

下記に、大正製薬の中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、こういった社内事情についても精通しているので、ぜひ色々と話を聞いてみてください。

 

また、当然、彼らは他社の求人情報も押さえているので、大正製薬以上に好条件の転職先候補が存在するかどうか教えてもらうことも可能です。

 

数社の求人を比較検討すれば、転職先選びについて、より適切な判断が下せるので、ぜひ、他社の情報もあたってみてください。

 

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