『アルフレッサって、どんな会社?』
『薬剤師の年収は、どれくらい?』
『働きやすい会社なのかな?』
転職を考える時には、その会社のことについて、色々なことが気になってくると思いますが、このページでは、そういった方のために、アルフレッサの就労環境について、まとめています。
現在、アルフレッサで働いている薬剤師、もしくは、過去に働いていた経験を持つ薬剤師の生の声をもとにまとめていますので、参考にしてください。
また、アルフレッサの中途採用求人の動向についても、まとめていますので、こちらもあわせて参考にしてください。
目次
アルフレッサの会社概要
医薬品、医療用検査試薬、医療用機器の卸売事業を展開するアルフレッサ株式会社。1938年に設立された福神薬局を前身とする社歴の長い会社ですが、2004年に、現在の社名に変更した後は、毎年のように同業他社との吸収合併を繰り返すなど、近年、急成長を遂げている会社です。
そのため、企業文化が確立されていない、組織体制が固まっていない(支店ごと、地域ごとの差が大きい)といったマイナス要素もありますが、市場シェアを広げて、業績を拡大している元気な会社なので、事業の安定性という点では、申し分がありません。
(旭化成ファーマ、アステラス製薬、グラクソ・スミスクラインなど、大手医薬品・医療機器メーカーを中心に、約800社の取引先を持ち、売上高は2兆円に達しています。)
ここ数年間で、社員が500名以上増えるなど、人材登用の動きも活発であり、新卒・中途を問わず、毎年、多数の人材を採用するなど、求人事情は活況を呈しています。薬剤師、管理薬剤師を募集する求人も多く、転職のチャンスは豊富に存在します。
このページでは、アルフレッサにおける薬剤師を募集する中途採用求人の傾向、及び、年収、社内の就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
アルフレッサにおける、薬剤師募集求人の特徴
中途採用に関しては、管理薬剤師を募集する求人がメインとなります。主な業務内容は、下記の通りとなります。
- 薬事関連業務
- 薬事法の確認業務、各種免許・届け出の管理業務
- 品質管理業務
- 医薬品を安全に管理するための倉庫点検・確認業務(温度管理など)。毒薬や向精神薬、覚醒剤原料なども扱うことになる。
- DI業務
- 営業部門や調剤薬局・医療機関からの問い合わせ対応
- 教育・指導業務
- 営業マンを含む社内スタッフに対する、医薬品の基礎知識・薬事法・品質管理に関する教育・指導業務
薬品の品質管理、スタッフの教育・指導といった、責任が重い仕事を担当することになりますが、応募条件に関しては、それほど厳しくなく、薬剤師の資格があれば、誰でも応募出来ます。
入社後、3ヶ月間は試用期間となり、初期研修を受けてからの業務開始となるので、未経験者でも問題なしです。(試用期間内においても、雇用形態は正社員、待遇面についても、正規社員と同等です。)
なお、未経験者応募可とはなっていても、もちろん、経験者であれば歓迎されますし、給与に関しても経験・スキルが考慮され、未経験者よりも高額に設定されることになります。
なお、アルフレッサは関東、東海、九州の各地方に支店がありますが、近年、九州地方における事業展開に力を入れており、九州支社(福岡、長崎、大分)に勤務出来る人に対する需要が高くなっています。
求人情報の入手方法について
アルフレッサでは、公式サイト内において、キャリア情報ページを開設しており、そのページ内において、中途採用者向けの募集要項が確認出来るようになっています。
また、アルフレッサは、基本的に、キャリア採用の応募を1年中受け付けており、上記のページに連絡先が記載されているので、そちらから問い合わせることが可能です。
ただし、電話受付のみとなります。いきなり電話をするのは気が引ける、あるいは平日の昼間に電話をする時間が取れないなど、電話受付は厳しいという人は、薬剤師の転職支援を手掛ける転職会社に登録して、求人情報を教えてもらうことをオススメします。
アルフレッサは、下記のように、転職会社経由でも、管理薬剤師を募集しています。
中途に関しては、タイミングによっては、一時的に募集をストップしているということがありますが、その時にも、転職会社に登録しておけば、新規求人が発生した時に、メールで通知してもらえるので、情報源としても活用出来ます。
このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますが、なかなか便利な存在なので、うまく活用してください。
アルフレッサにおける薬剤師の年収・給与水準
薬剤師の年収例を幾つか挙げると、下記の通りとなりますが、給与額だけ見ると、正直なところ、決して高額とは言えないのが実情です。
- 薬剤師 25歳 年収500万円
- 薬剤師 26歳 年収550万円
- 管理薬剤師 28歳 年収580万円
- 管理薬剤師 30歳 年収600万円
- 管理薬剤師 40歳 年収650万円
- ヘルスケア事業部 41歳 年収700万円
- 医薬本部 係長 50歳 年収800万円
基本給に薬剤師手当・残業手当を含む、各種手当が付いた額が月給となり、加えて、年2回、約3ヶ月分の賞与が支給されるといった給与体系となっています。(業績が良い時には、20~30万円程度の特別賞与が追加支給されることもあります。)
福利厚生に関しては、アルフレッサは、住宅補助制度が充実しています。実家に住んでいたとしても、2万円の住宅手当がもらえますし、借り上げ社宅制度もあるので、住宅費の負担は、かなり抑えることが出来ます。
特に、地方勤務の場合、効果がてきめんなので、アルフレッサで働いている現役社員に、待遇面について質問をすると、地方勤務の人はおおむね満足、都会に住んでいる人は、『イマイチ』という印象を持っていることが多いです。
なお、アルフレッサは、各種保険・年金を完備していることに加えて、企業年金、社員持ち株会があるので、資産形成に興味がある人にとっても、まずまず満足がいく会社だと思います。
アルフレッサにおける昇進・昇給、評価制度について
アルフレッサでは、コンピテンシーを軸とした評価制度が導入されていますが、実際には直属の上司による査定次第となっています。また、営業など、仕事のパフォーマンスを数値化しやすい部署については、数字が全てとなってきます。
昇給については、等級と連動しており、ランクがあがることによって、給与が増額される仕組みとなっています。
昇進の機会は、毎年1回あるとされていますが、実際には、3年に1回ほど、見直しがかかるようになっており、そのタイミングで高い評価を得られるかどうかで、昇進の有無が決まるようになっているのが実情です。
なお、アルフレッサは、役職なしの一般職だと、それほど給与額は高くありませんが、係長クラスで年収700万円、課長クラスで年収800万円と、大幅に伸びるので、管理職に就けるかどうかというのが、分かれ目となってきます。
中途採用で入社する時の注意点
先ほども少し触れましたが、中途採用者は、前職までの経歴・実績をもとに、給与額が決められることになりますが、ここは交渉次第で変わるという要素もあるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、自分の実績をアピールして、キチンと要求するようにしてください。
アルフレッサは、そう簡単に昇給する会社ではないので、入社時の交渉は、特に重要です。妥協してしまうと、後々、後悔することになるので注意してください。
こういった交渉事は苦手という人は、前述した転職会社に代行してもらってください。彼らはプロなので、こういった交渉には慣れており、うまく話を進めてくれます。苦手な人が無理に進めても、良い結果にはつながらないので、最初から転職会社に任せてしまったほうが賢明です。
薬剤師の就労環境について
アルフレッサは、卸業者なので、取引先であるメーカーとの力関係で言えば、弱い立場にあり、営業職の場合、取引先の都合にあわせて、夜遅くや休日にも働かざるを得ないなど、かなり厳しい状況にあります。
ただし、内勤である薬剤師に関しては、それほどではありません。営業マンのサポート業務も、重要な役割の一つなので、通常の勤務時間外において、対応が求められることがありますが、それほど頻繁に起きることではないので、負担としては、大きなものではありません。
1ヶ月あたりの残業時間は30時間以内、土日はほぼ確実に休めると考えて、まず大丈夫です。(ただし、どの支店を管理するかによっても変わってくるので、詳細については、事前に確認しておいたほうがいいです。)
ちなみに、アルフレッサは、有給の取得率は低い会社なので、あまり期待しないほうがいいでしょう。(薬剤師であれば、多少、良い状況ですが、それでも取得率は20~35%といったところです。)
アルフレッサの教育制度・成長環境について
アルフレッサでは、入社直後の研修に加えて、フォロー研修、各支店での勉強会、取り扱いメーカー主催の勉強会など、医薬品に関する知識を身につける機会が豊富に用意されており、常に最新の情報をキャッチアップ出来る環境になっています。
アルフレッサは、業界No.1のシェアを持つ会社なので、集まってくる情報量は膨大なものであり、自分がその気にさえなれば、幾らでも知識を習得することが出来ます。これは、もちろん、他社でも通用するものなので、キャリアアップという観点で考えた場合にも、大きなメリットと言えます。
なお、医薬品に関する知識以外では、アルフレッサは、通信教育の受講補助制度を整備しており、ビジネスマナー、コミュニケーションスキル、英会話など、汎用的なスキルを学ぶことが可能です。
女性の働きやすさについて
アルフレッサは、元々、男性社員の比率が圧倒的に高い会社であり、事務職など、一部の職種を除いては、男性社員が大半を占めています。そのため、典型的な男性社会の雰囲気がある会社であり、女性に対する配慮というのは、他社ほど手厚くはありません。
ただし、事務職については、結婚後も働き続ける人が多いので、女性社員の勤続年数は長いです。産休・育休などの制度は完備されているので、職種によっては、アルフレッサは、女性が働きやすい会社とも言えます。
薬剤師に関しては、これも男性の比率が高いのですが、薬剤師を取り巻く就労環境は悪くないので、決して働きにくいということはないでしょう。
※補足
女性薬剤師の事例が少ないので、正確なところは何とも言えないというのが、正直なところです。ここは、アルフレッサ、もしくは転職会社に直接問い合わせるようにしてください。
ちなみに、仮に女性にとって働きづらい環境の場合、会社側がそれをそのままストレートに伝えるかどうかというのは微妙なので、第三者である転職会社に確認したほうが、より確実です。(転職会社であれば、悪いことも、そのまま教えてくれます。)
アルフレッサの転職先としての価値
ここまで、アルフレッサの就労環境について、様々な角度からお伝えしてきましたが、何かと特徴的な会社なので、人によって受ける印象は違ってくるのではと思います。また、どこで働くかによっても、変わってくる会社でもあります。
そういった意味では、アルフレッサの価値というのは、人によって大きく異なることになるので、自分が望む条件等と照らし合わせながら、判断するようにしてください。
下記に、アルフレッサの薬剤師求人を扱っている転職会社(=薬剤師専門の転職会社)をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、判断に迷うようでしたら、相談してみるのもアリです。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、転職会社は様々な求人案件を保有しているので、他社の求人について、聞いてみるのもアリです。もしかしたら、アルフレッサ以上に自分に合う仕事が出てくるかもしれないので、ぜひ、他社のことについても、問い合わせてみてください。
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