地元で働く人が増えていますが、エンジニアとして就職や転職を考える時には、地元で働くことが一概にいいとは言えません。・・・と言うと、意外に感じる人が多いかもしれません。
ITというと、場所に選ばずに働けるというイメージが強く、そのため、生活費が安くて環境も良い地方で働くといったライフスタイルに憧れて、転職を考える人も少なくないようです。
これは理屈では可能なのですが、現実的には、決して無条件でオススメ出来ることではありません。エンジニアとしてのキャリアを考えるのであれば、デメリットが多い。むしろ、ITエンジニアだからこそ、東京や大阪といった大都市で働くことを選択すべきというのが、管理人の意見です。
その理由を下記にまとめてみます。
1:最新の技術に触れられる
東京や大阪と地方都市をエンジニアという目線で比較すると、最先端の技術に接することが出来るのは大都市です。地方の場合、数年遅れで技術が入ってくるなんてことが珍しくありません。
ですから、その知識を身につけたという時には、既に時代遅れになっている可能性が大です。この状態が続けば、気がついた時には、都会では通用しないエンジニアになっていたなんてことになりかねません。
ずっと地方で働き続ければいいと思われるかもしれませんが、実際、いつまで出来るか分かりません。それこそ、都会からもっと優秀な人が流れていて、仕事を奪われる可能性もあります。
ITは進歩の速い世界であり、その流れに取り残されることは、キャリアを考えると致命的です。エンジニアという仕事を将来的に末永く続けたいのであれば、常に最新の知識に接することが出来る大都市で働くべきです。
ちなみに、ITの本場はアメリカであり、日本の先を行っています。東京や大阪のような大都市に住んでいても、日本ばかり見ていて、海外を見ないエンジニアは、同じ憂き目を見ることになるので、その点は要注意です。
2:スピーディー
大都市と地方での最も大きな違いは、スピード感です。仕事の時間軸が全く違います。地方だと1週間ぐらいでこなす仕事を、東京だと2日で終わらせる。こんなイメージです。ノルマが厳しいので、その分仕事は大変ですが、エンジニアとしての実力は確実に磨かれます。
時間に追われることなく働くことに憧れを感じる人もいるかもしれませんが、これだと競争が厳しいITの世界で生き残るのは難しいです。人間、一度楽なほうに慣れてしまうと、そこから意識を変えるのは簡単なことではありません。
常に厳しい環境のなかで働くことのほうが、長期的目線で見れば、確実にプラスです。
3:ライバルと切磋琢磨出来る
大都市には意識の高いエンジニア、向上心に溢れたエンジニアがたくさんいるので、そういったエンジニアと一緒に仕事をすることで、自分自身の意識を高めることが出来ます。
実力が高いライバルは、自分自身の能力を伸ばすうえで貴重な存在ですが、地方だと、なかなかこういった存在と出会えることはありません。逆に、緩い空気のなかで、お互いにダラケてしまうといった、マイナスの影響を与え合ってしまう可能性があります。
誰と一緒に働くかというのは、非常に重要なことであり、質の高いエンジニアが多い大都市は、働く環境としては最適です。
4:プロジェクトマネジメントの意識レベルも高い
地方と東京や大阪ではプロジェクトマネジメントの意識に違いがありますし、技術・手法も洗練されています。会社間の競争が厳しく、よりパフォーマンスの高い結果が求められるためです。
地方だけで働いてきたというSEが東京に出てくると、開発現場のキビキビとしたスピード感についていけず戸惑うケースが少なくありません。最終的には退職せざるを得なくなったという話もあります。
マネジメントスキルは、どんな仕事にも応用出来る貴重なスキルです。それだけに、レベルの高い場所で経験を積むことをオススメします。
5:モバイル系の仕事が多い
モバイル系の仕事がしてみたいという時にも、地方にはあまり仕事がありません。Web、ポータル、コンテンツ、モバイル系の開発案件は首都圏に集中する傾向があり、こういった仕事に携わりたいのであれば、東京に出てくることが必須です。
今後、ある程度は地方でも仕事が出てくるようになるとは思いますが、量的にも質的にも大都市圏とは比べものにならないと思います。
6:転職の選択肢が多い
モバイルの話も含めて、大都市は仕事が多いので、選択肢が豊富です。転職する時にも、様々な求人案件のなかから自分に合った仕事を選ぶことが可能です。
国土交通省の資料によると、国内のインターネット関連サービス、ソフトウェア業、情報処理サービスにあるIT関連産業の事業所数は、首都圏に約4割、関西圏に約1割が集中しているそうです。地方在住のITエンジニアが地元で転職を考えた場合、大都市圏での転職に比べて選択肢が非常に狭くなりがちです。
