4回も5回も転職している薬剤師は雇ってもらえる?

 

転職回数が多い人は、企業側から敬遠されるというのは、どの業界にも共通していることです。やる気がない、忍耐力がない、継続力がないなど、社会人としての適性について、不安を覚えるからというのが、その理由ですが、薬剤師に関してはどうなのでしょうか?

 

他の業種と比較すると、薬剤師というのは、転職に対するアレルギーが少ない業界なので、許容範囲は広いのですが、それでも限度があります。大手だと、3回ぐらいを目安にして、それ以上の転職を繰り返している人に対しては、チェックが厳しくなります。

 

ただし、転職が多いからといって、無条件で落とされるというわけではありません。転職するにあたっての理由が妥当なものであれば、採用してもらえる可能性は十分にあります。

 

たとえば、過去5年で5回転職しているけど、新しい職場に移るたびにポジションが上がっていて、今は店長として働いているといった人だと、間違いなく評価はプラスです。回数ではなく、内容が重要ということです。

 

同じように、やむを得ない事情(夫の転勤や親の介護など)で、どうしても転職せざるを得なかったということであれば、評価が下がることはありません。妥当な理由があれば、それをしっかりと伝えることが重要です。

 


履歴書や職務経歴書を提出する時に、一言、理由について添えておくといいです。

 

勤務地や時期によっても違ってくる

ここまでの話とは別の軸として、転職出来るかどうかというのは、需要と供給の関係性によっても違ってきます。一番、分かりやすい例でいえば、薬剤師が不足している僻地などであれば、ある程度、マイナスになるような要素があっても、スンナリ採用が決まることが多いです。

 

また、他の薬剤師には無いような、特殊な売りを持っていることで、転職回数の多さをカバー出来ることもあります。たとえば、かなりレアなケースとして、出稼ぎに来ているブラジル人が多い地域において、ポルトガル語が出来るという理由で、採用が決まったという事例もあります。

 

時期も重要な要素となり、2~3月は薬剤師に対する求人需要が高くなるため、業界的に人材確保が難しくなり、採用のハードルが下がる傾向があります。

 

大手は、転職回数が多い薬剤師に厳しい

もう一つ重要な要素としては、冒頭でも触れたように、大手ほど採用基準が厳しいので、転職回数が多い人は、書類選考の時点でアウトとなるケースが多いです。一方、大手よりも人員確保に苦労しがちな、小さな薬局だと、転職回数の多さだけで切るということは滅多にありません。

 

面接をしてみて、人間性を確かめてから最終的に判断するという薬局が多いので、ここで挽回出来る余地が十分にあります。ただし、当たり前の話ですが、それなりに厳しくチェックされるので、薬剤師の免許を持っていれば、採用されるだろうと思うのは間違いです。

 

相手を納得させられるだけの理由がない場合の対策

では、自分都合での転職を繰り返してしまい、会社側を納得させられるだけの理由が無いという場合には、どうすればいいのでしょうか?

 

厳しい言い方をすれば自業自得なので、面接に落ちても仕方がないという側面はありますが、『なぜ、転職を繰り返してしまったのか?』ということを自問したうえで、改めるべきことがあったら、それを素直に反省して、今後に活かすという姿勢を見せることです。

 

その内容を文章にまとめて、履歴書に添付するというのもアリです。(もちろん、アピール目的のうわべだけの内容だと逆効果です。真摯に反省することが重要です。)

 

逆に、そうやって本気で考えてみた時に、『転職を繰り返したことに後悔はない。やむを得ないことだった。』と思えるのであれば、それを素直に伝えてください。心のなかでは悪いと思っていないのに、反省した振りをするというのもNGです。

 

面接担当者というのは、今まで何百人、何千人という人間を見てきているプロですから、すぐにバレます。重要なことは、今現在の本当の気持ちを素直に伝えることです。これでダメだったら、その会社とは縁が無かったと思うしかありません。

 

こんなことで面接に受かるの?と思われるかもしれませんが、そもそもが圧倒的なハンディを背負っているわけですから、受かる確率を上げるような簡単なやりかたなど存在しません。

 

過去の自分に責任がある、そして、その事実は一生変わらないということを肝に銘じたうえで、『心を入れ替えて頑張るので、チャンスをください。』という姿勢で、面接官に接するようにしてください。これが少しでも、転職の成功確率を上げる方法です。

 

転職は慎重に

安易な転職の繰り返しというのは、後々、響いてきます。20代のうちは、それほどマイナスになることはありませんが、30代、40代と年齢が上がるに連れて、取り返しがきかないものとなってきます。薬剤師のような専門職でも、それは変わりません。

 

今勤務している会社の状況がブラックといえるような惨いものであるならば、我慢する必要はありませんが、『給与が安い』、『仕事が大変』、『人間関係が憂鬱』程度のことであれば、それは、どこの会社でも一緒であり、転職したところで、そう変わることはありません。

 

薬局やドラッグストアであれば、それほど惨い条件のところは少ないので、本当に自分が持っている不満が妥当なのかどうか、冷静に考えるようにしてください。

 

このあたりの判断に自信が持てないということであれば、薬剤師の転職支援サービスを展開している転職会社に相談することをオススメします。

 

彼らは転職のプロであり、業界事情にも精通しているので、あなたの不満が妥当なものなのか、職場を変えることで解決出来るものなのか、第三者の視点で判断してくれます。

 

<薬剤師の転職支援サービスを展開している転職会社>

 

相談すること自体は無料で出来ますし、相談した結果、今は転職をしないという判断をするのも問題ないので、ぜひ一度相談してみてください。いずれにしても、安易な転職はNGです。将来を大きく左右する重要な決断であるということを肝に銘じて、考えるようにしてください。